
春の終わりと初夏の入り口を感じる4月下旬〜5月。
この時期は寒暖差が激しく、心も体も少し揺らぎやすい季節です。
中医学では、春から初夏にかけては「肝」と「脾」のバランスが乱れやすく、精神的な不安定さや消化機能の低下、眠りの質の変化などが現れやすいとされています。
苺とローズマリーの潤いケーキは、そんな季節の体に潤いを届け、リラックスを促すパウンドケーキ。
もうすぐ旬を終える苺から、これから旬を迎えるローズマリーへのバトンタッチ。季節の移ろいも味わえるような組み合わせにしています。
- 貧血、疲れやすい、顔色が悪い(血虚)
- 乾燥しやすい、のどの渇き(陰虚)
- 疲れやすい・食後に眠くなる・やる気が出ない(気虚)
- ストレスを感じている、緊張しやすい(気滞)
- 胃もたれ、ニキビ、むくみやすい(湿熱)
- 体が熱っぽい、のぼせ、炎症がある(実熱)
原材料
鶏卵、米粉(うるち米)、いちご(フリーズドライ)、アーモンド、米油、甜菜糖、ココナッツオイル、蜂蜜、ローズマリー、レモン汁、ベーキングパウダー(分別生産流通管理済コーンスターチ、炭酸水素ナトリウム、第一リン酸カルシウム)

効能ごとの食材紹介
体の水分を補い、乾燥や喉の渇きを和らげる
卵、いちご、アーモンド、米油、ココナッツオイル、蜂蜜、レモン
胃腸を整え消化力を高める
うるち米、いちご、アーモンド、蜂蜜、ローズマリー、レモン
血液の質や量を増やす
卵、アーモンド
気を補う
うるち米、甜菜糖、アーモンド
気の巡りをスムーズにする
甜菜糖、ローズマリー、レモン汁
精神を安定させる
卵、アーモンド、ローズマリー
パウンドケーキの「補う」力
パウンドケーキはもともと、「小麦粉・バター・砂糖・卵をそれぞれ1ポンドずつ(約450g)」という、非常にシンプルかつ実用的な配合で作られていました。
補う作用の強いバター・砂糖・卵をたっぷりと使うわけですから、一切れ食べるとエネルギーが補給されて、また元気に活動できるようなお菓子です。

ただ、小麦粉・バター・砂糖を使うため、体に余分な水が溜まっている人や胃腸が弱い方は控えた方が良いでしょう。
パウンドケーキがもともと持つ「補う」性質を活かしつつ、たくさんの方に美味しくお召し上がりいただきたい。
そのため、小麦粉ではなく米粉を、バターではなく米油・ココナッツオイルを使用しました。
お砂糖の代わりに、気や血のめぐりをスムーズにしてくれる甜菜糖をベースに。
日持ちさせるために水分量は最小限に。水分が少なくてもしっとり感があるのは、蜂蜜やアーモンドパウダーも一翼を担ってくれています。
初夏に備えて、エネルギーと潤いをゆっくり届け、心をふっと緩めてくれる。
そんな、やさしいパウンドケーキに仕上げました。