8月は、夏のピーク。
猛暑や強い日差し、冷房の影響で、知らず知らずのうちに体も心も疲れがたまってきます。
「なんとなくだるい」
「やる気が出ない」
「食欲がない」
「肌やのどが乾く」
そんな不調は、「気(エネルギー)」や「陰(うるおい)」が足りなくなっているサインかもしれません。
「元気」と「うるおい」両方のケアが大切になってきます。
目次
8月に起こりやすい不調
暑さと冷房のダブルパンチで、体の中は意外と冷えていたり、乾いていたり…。
こんなサインがある方は、ちょっとケアが必要かも:
- 疲れが抜けない・だるい・息切れ
- 食欲がない・胃もたれ
- 口の渇き・肌の乾燥・ほてり
- 寝汗・眠りが浅い
これらの不調は、気もうるおいも消耗した「気陰両虚(きいんりょうきょ)」が原因。
冷えているのに中は乾いているという、ちぐはぐな状態が体の中で起こりがちなのが8月の特徴です。
なぜ8月は「気陰両虚」が起きやすいの?
強い日差しと高温で熱とうるおいを奪われる
暑さストレスによって気もうるおい(陰)も消耗し、気陰両方が不足した状態に陥りやすいです。
冷房生活で体が冷え、内側のエネルギーが消耗
温度差のストレスで内側が疲れ、内臓も弱りがち。冷たいもの多用が消化力をさらに下げます。
特に胃腸が冷えたり消化力が落ちたりすることで、栄養の吸収も悪くなり、回復が遅れてしまいます。
夏疲れの蓄積で回復力が低下
8月は暑さのピークで、すでに夏の疲れがたまっている状態です。
長時間の冷房、冷たいものの飲食、強い日差しや汗などで、気(元気)も陰(うるおい)も使いすぎた結果、回復する力が落ちてしまい「気陰両虚」になりやすくなります。
「気」と「うるおい」を満たす暮らし方
気を補う(元気をチャージ)
- 冷たい飲み物ばかりで胃腸を冷やさない
- 温かいスープやおかゆで消化の負担を軽く
- よく噛んで食べて、胃腸にやさしい習慣を
陰(うるおい)を守る
- 水分はこまめに、常温または温かいものを
- 汗をかいた後は塩分とミネラルも忘れずに
- 肌・のど・腸など、乾燥しやすい部位のケアも意識
8月におすすめの食材と理由
8月は「消耗した元気」と「うるおい」を補ってくれる食材を選ぶのがポイントです。
気を補う食材(疲労・だるさ対策)
- かぼちゃ・山芋・さつまいも:胃腸の元気をサポート
- なつめ・長芋・はと麦:気を補いながら、むくみや湿気にも対応
- 鶏肉・卵・豆腐:消化によく、たんぱく質で回復サポート
陰(うるおい)を補う食材(乾燥・ほてり対策)
- 白きくらげ・れんこん:のど・肺・肌の乾燥対策に
- 梨・ぶどう・すいか:体をうるおし、熱をやわらげる果物
- 豆乳・松の実:美肌や髪のケアにも◎
夏の後半に嬉しいプラスα
- 梅干し:汗で失った塩分・ミネラルを補う
- しょうが・ねぎ:冷房冷えが気になるときに
- バジル・しそ:香りで気を巡らせ、胃腸を元気に
まとめ:夏の疲れは「いたわるケア」でリセット
8月は、暑さや冷え、乾燥などさまざまなストレスが重なる時期。
がんばりすぎず、自分を優しくととのえる時間を大切にしましょう。
気を補って、うるおいを満たして。
夏の終わりを、健やかに心地よく迎える準備をはじめていきましょう^^
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