アレンジ自由自在なマフィンの魅力と、美味しく作るためのポイント

気取らず、優しく、日常にすっとなじむ焼き菓子「マフィン」。

思いついたときにさっと焼けて、冷めてもおいしくて、手に持っただけで心がほどけていくような…。

そんなお菓子だからこそ、季節や体調、そのときの気分に合わせた “ちいさな贈り物” として届けたくなります。

目次

マフィンの起源と歴史

マフィンの起源には大きく2つの系統があります。

①イングリッシュマフィン(イースト発酵タイプ)

一つは、イギリス生まれの「イングリッシュマフィン」。
パンのようにイーストで発酵させ、トーストして、バターやジャム、卵などをのせて、朝食によく登場します。焼く前にリング型に入れて鉄板で両面を焼き、中はふんわりもっちり、外は香ばしい味わいです。

アメリカンマフィン(ケーキタイプ)

もう一つが、アメリカで生まれた「アメリカンマフィン」。
こちらはベーキングパウダーでふんわり膨らませた、甘いおやつタイプ。バナナやブルーベリー、ナッツなど、いろんな素材と相性がよく、家庭で気軽に焼けるのが魅力です。

今日わたしたちが “マフィン” と呼んで親しんでいるのは、主にこのアメリカンスタイル。作り方がシンプルでアレンジしやすいことから、素材の力を活かした“やさしい焼き菓子”としてレパートリーもたくさんあります。

マフィンをおいしく作るポイント

マフィンづくりは、素材の選び方と混ぜ方のバランスが大切です。

粉類と液体は混ぜすぎない

マフィン生地は混ぜすぎないのがポイント。粉類と液体類を必要以上に馴染ませず、粉っぽさが少し残るくらいが、ふんわりと仕上がります。

特に米粉はグルテンを含まないため、混ぜる時間が長くなるほど、粉が水分を吸ってべたつき・重さが出やすくなります。粉気が少し残っていても焼いているうちになじんでいいくため、粉を合わせたらゴムベラで切るように混ぜましょう。

油脂や甘さで食感を整える

バターではなく米油など軽めの油脂を使うことで、軽やかで日常になじむ味わいに。また、きび糖や甘酒など、身体に優しい甘みを使うことで、毎日のおやつとして気軽に取り入れやすい配合に仕上がります。

粉は振るってから使う

ふんわり仕上げるために、米粉もふるって使いましょう。とくに重曹やベーキングパウダーを加える場合は、粉と一緒にふるうことでムラなく混ざり、きれいに膨らみます。

※米粉は粒子が細かくてダマになりにくいですが、空気を含ませることでよりふんわり仕上がります。

トッピングの量はほどほどに

焼き上がったときの見た目や食感を左右するのが、トッピング。旬の果物やナッツ、スパイスなどをあしらえば、香りも豊かに仕上がります。

ただし、トッピングは入れすぎると沈んだり膨らみにくくもなるため、プレゼント用であれば、ほどよい量を意識することも大切です。

薬膳マフィン

甘さの加減や焼き時間の調整も、お好みや季節によって工夫できるのがマフィンの良さ。

同じレシピでも、焼きたてと翌日では表情が変わるのも魅力のひとつです♪

マフィンにそっと包めば、どこか優しく、どこか懐かしく感じられる。

そんな “ちいさな贈りもの” を、これからも提案していきますね^^

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