ハトムギと甘夏のスコーン【梅雨の重だるさを和らげる】

じめじめとした梅雨の季節は湿邪が溜まりやすく、中医学ではこの時期はお砂糖類を控えた方が良いと考えられています。

とはいえ、ちょっとした息抜きにお菓子、食べたいですよねぇ。。。

ということで、梅雨の重だるさを和らげる夢のようなスコーンを作りました♪

こんな人におすすめ
  • 梅雨の時期のおやつとして
     
  • 胃が重たい・むくみやすい・だるさを感じる
     
  • 梅雨時期にお腹が張りやすい・気分が沈みがち
     
  • グルテンフリー生活中
こんな人は控えて
  • のぼせ、火照り、イライラしやすい
     
  • 舌のコケが厚く、口の中がねばねばする
     
  • 胃がもたれている、胃腸が弱い、下痢気味
  • 体力が極端に落ちている(陳皮やハトムギの発散作用で、余計にエネルギーを使ってしまう可能性)
     
  • 成長期のお子さん(ハトムギの排出する作用が、成長に必要な栄養まで排出してしまう可能性が高いため、食べ過ぎに注意)
     
  • 妊娠初期の方(ハトムギには排出する作用があるため、食べ過ぎないよう注意)
目次

レシピ

ポリ袋を使って洗い物も少なく、お菓子作り初心者さんでも簡単に作れます^^

陳皮やハトムギなど使い慣れない素材もあるかもしれませんが、体に優しくとっても美味しいので、ぜひ作ってみてください♪

材料(6個分)

スクロールできます
食材 分量薬膳的な効能性味帰経
米粉A80g脾を補い、消化を助ける。グルテンフリーで胃にやさしい平/甘脾肺胃
煎りハトムギ粉A15g胃腸を養い、余分な湿を排出する涼/甘淡脾肺胃
ベーキングパウダーA4g(薬膳的な効能は特にないが、生地を膨らませる役割)
鶏卵(M)1個血を補い、体を潤す。元気と安定感を与える平/甘肺脾胃心腎
甜菜糖10g気を補い、脾にやさしい甘みでエネルギー源に平/甘脾胃肝肺
天然塩Aひとつまみ味を引き締め、津液のバランスを整える寒/鹹胃腎大小腸
陳皮パウダーA小さじ1/2気の巡りを良くし、胃の張りや湿を散らす温/辛苦脾肺
甘夏ピール30g爽やかな香りで気を巡らせ、食欲を促進涼/甘酸肺肝
米油25g軽く消化にやさしい油。体に湿をためにくく、胃腸にやさしい平/甘脾胃

陳皮パウダー、煎りハトムギ粉は、陳皮・煎りハトムギ粉をそれぞれミルで粉砕して作る。

ハトムギは焙煎すると温性に傾く。フルーツは乾燥させると温性に傾く。

作り方(動画・テキスト)

準備

  • 甘夏ピールを刻んでおく
     
  • 卵はよく溶いてコシを切る。小さじ1を塗り卵用に取り分け、ラップをしておく。
     
  • オーブンを180℃に予熱する。
STEP
ポリ袋に甜菜糖を入れ、固まりを潰す

ミネラルが多い甘味料は固まりになりやすいため、固まりがある場合はこの段階で崩しておく。

STEP
1にAを入れてふり混ぜる

手でポリ袋に封をして、振り混ぜる。

STEP
2に米油を加えて混ぜる

油が全体に回ってサラサラになったらOK。

STEP
溶き卵を加えて優しく揉み混ぜる

卵がだいたい全体に行き渡ったらOK。

STEP
甘夏を加えて優しく揉み混ぜる

甘夏がだいたい全体に散らばったらOK。

STEP
ポリ袋を半分にして、生地を平たく伸ばす

手やめん棒を使って、優しく伸ばす。

STEP
ポリ袋を切り開き、生地を半分にカットして重ねて伸ばす

スケッパーなどで生地を半分にカットして、重ねて伸ばす。この作業を合計3回繰り返す。

STEP
生地を軽く伸ばして6等分し、塗り卵をしてオーブンへ。

180℃のオーブンで20分焼きます。表面が軽く茶色くなればOK。
網に乗せて冷まし、粗熱が取れたら完成!

解説(動画・テキスト)

梅雨は”湿邪”に要注意

湿度が高くじめじめとして梅雨の時期は、気候と同じく体も「余分な水分」が溜まりやすい季節になります。

中医学では、巡りを滞らせたり、重だるさを引き起こしたりする状態を「湿邪」と呼ぶぐらい、湿気は私たちの身体によくない影響を及ぼします。

あわせて読みたい
むくみ・だるさをリセット!【梅雨】を快適に過ごす食養生 梅雨の時期って、心なしか体も心も重だるいような気がしませんか? 中医学では、体に溜まった「余分な水分」が、巡りを滞らせたり、重だるさを引き起こしたりする状態を...

梅雨の時期はスイーツNG?

湿邪を解消するには、「甘味の強いものや、ネバネバしたものを控える」ことも大事なポイントで、この時期は基本的にはスイーツは控えるが吉。

というよりも、胃腸が弱い人は試しに2週間、スイーツや、ネバネバしたものを控えてください

体調の変化が感じられると思います。

というぐらい、この時期は甘いものは控えた方がいいんです。

具体的には、白砂糖、グルテン(ケーキ、パン、麺)、脂っこいもの(お肉)、乳製品、です。

このスコーンが体の重だるさを和らげてくれるワケ

ハトムギと甘夏のスコーンは、そんな梅雨時期でも美味しく食べられるような食材を組み合わせて、ザクっと美味しく作りました。

甘味料には甜菜糖を、湿が溜まりにくい米粉をベースに、体から湿を追い出す陳皮、甘夏、ハトムギを使っています。

体内から湿邪を追い出すイメージで、オーブンでカラッと焼き上げました。

水分量の少ないザクザクとした、噛めば噛むほど素材の良さが引き立つ食べ応えのあるスコーンです。

食材別の詳細ページ

あわせて読みたい
甘夏【ほてり、むくみ対策に】 爽やかな酸味とほのかな苦味が特徴の甘夏は、体の熱を冷ましながら、気の巡りを良くし、咳や痰を抑えるとされています。 また、体内に必要な水分を補いながら、余分な水...
あわせて読みたい
陳皮【気を巡らせ、余分な湿気を取り除く】 陳皮は、みかんの皮を乾燥させた伝統的な薬膳素材で、爽やかな香りとほのかな苦味が特徴です。中医学では、気の巡りを整え、胃腸の働きを助け、体内の余分な湿気を取り...
あわせて読みたい
米粉【胃腸の働きを助ける、体にやさしいエネルギー補給源】 グルテンフリーで消化に優しく、さまざまな体質の方に応用できる「米粉」。薬膳の視点からも、脾胃を補い、体に負担をかけにくい優秀な素材です。 こんな人におすすめ ...
あわせて読みたい
ハトムギ【胃腸を整え、老廃物を排出する】 ハトムギは、古くから薬膳や漢方で用いられてきた穀物で、胃腸の働きを助け、体内の余分な水分を排出する作用があります。中医学では、むくみや肌荒れ、関節のこわばり...
あわせて読みたい
鶏卵【滋養強壮し、精神を安定させる】 鶏卵は、生命の源となる栄養が詰まった優秀な食材です。滋養強壮・血を補う・心を落ち着ける などの働きを持ち、体質や食べ方次第でより効果を引き出せます。 こんな人...
目次