
よもぎは、古くから日本の伝統的な薬草として知られています。体を温め、免疫力を高める働きがあり、有効成分も豊富です。
こんな人におすすめ
- 体が冷えやすい
- 免疫力を高めたい
- 疲れやすいと感じる
- 消化不良に悩んでいる
こんな人は注意
- のぼせ、イライラしやすい
- 乾燥しやすい、ほてりやすい
- 汗っかき
- 妊娠中の方(よもぎの精油成分であるツヨンには、子宮を収縮させる作用がある)
目次
主な働き
体を温め、免疫力を高め、消化を助ける効果があります。特に春の季節に体調を整えるために役立ちます。
薬膳的な効能 | 詳細 |
---|---|
温経(おんけい) | 体を温め、血行を促進する |
温胃(おんい) | 胃を温め、消化を助ける |
散寒(さんかん) | 体に侵入した寒邪(かんじゃ)を外へ追い散らす |
止血(しけつ) | 出血を止める |
化湿(かしつ) | 脾胃に滞留している余分な水液を取り除く |
収渋(しゅうじゅう) | 体液(よだれ、汗、血など)が漏れ出るのを止める |
帰経
肝・脾・腎に作用し、消化機能や免疫力の向上に関与
薬効データ(性味・五味)
- 性質:温性(体を温める)
- 五味:苦味・辛味(巡らせて解毒する)
食材データ(旬・選び方)
- 旬:春(3月〜5月頃)
- 選び方:新鮮で香りが強く、葉が緑色でしっかりしているもの
栄養学的な特徴
- ビタミンAやCが豊富(免疫力向上)
- 食物繊維が豊富で、腸内環境を整える
- 鉄分を含み、貧血予防に役立つ
食べ合わせ
「相性が良いからたくさん食べても良い!」「相性が悪いから、絶対食べちゃダメ!」というわけではなく、あくまでもその時の体質に合わせて調整することがポイントです。
相性の良い食べ合わせ
- 豆腐(消化を助け、栄養を補給)
- 鶏肉(体を温め、栄養価を高める)
- ごま(栄養価が高く、相乗効果が期待できる)
- 味噌(発酵食品で腸内環境を整える)
注意したい食べ合わせ
- 冷たいもの(アイス・冷たい飲み物)
よもぎの体を温める性質が相殺されてしまう。
製菓材料としてのよもぎ
よもぎは、その独特の香りと風味で、和菓子や洋菓子に使われることが多い素材です。特に春の季節感を演出するのにぴったりです。
よもぎの主な特性
- 香りが強く、スイーツに独特の風味を加える
- 色合いが美しく、見た目にも華やかさを添える
- 加熱しても香りが残りやすい
よもぎをお菓子に使うときのポイント
水分量を考慮する
よもぎは水分が多いため、そのまま加えると生地が緩くなることがあります。乾燥させたものを使うか、ピューレにして水分を調整することが重要です。
香りを活かす工夫
よもぎの香りは加熱に弱いため、低温で仕上げるお菓子に使うと風味をしっかり残せます。
フレッシュと加工の使い分け
生のよもぎは、デコレーションや風味付けに使うのがおすすめです。乾燥したものは、煮込み料理や焼き菓子との相性が良いです。