甘酒×米粉でしっとり♡台湾カステラ【胃腸にやさしく、気を補う】

※こちらの台湾カステラ、完成はするものの キメをより細かくしたいので、まだまだ試作を続けています。現段階のレシピでよければ、作ってみてください^^

ふんわり、しっとり。
口に入れた瞬間、しゅわっと溶けてなくなる優しい味わい。

米粉と甘酒を使った、やさしい食感の台湾カステラ。

甘酒の自然な甘みと、卵のコク、米粉の優しい甘み。
胃腸に負担をかけず、毎日でも食べられるような“整うおやつ”です。

素材ひとつひとつが薬膳的に体をいたわりながら、しっかり満足感を届けてくれます^^

こんな人におすすめ
  • 疲れやすい、食欲が落ちやすい
     
  • 子ども・高齢者・妊婦さんなど消化力が落ちやすい
     
  • 気持ちが沈みがちなときに、ふわっと元気を出したい
     
  • グルテンフリー生活中
こんな人は控えて
  • のぼせ、火照り、イライラしやすい
     
  • ニキビ、口臭、便の匂いが強い(湿熱体質)
     
  • 糖質制限中、血糖値が不安定
目次

レシピ

ポイントは3つ。

  • メレンゲは緩めに立てる
     
  • メレンゲと生地はしっかり混ぜ合わせる
     
  • オーブンの管理をこまめに

です。この3つのポイントを押さえれば、ふわっふわでシュワっとした口溶けの台湾カステラが完成します^^

材料(18cmパウンド型)

スクロールできます
材料 分量薬膳的な効能性味帰経
甘酒
(ストレート)
A50g脾を補い、気を養う。消化吸収を助け疲労回復にも◎甘/温脾胃肺
米油A25g平性で胃腸に優しく、湿をこもらせにくい平/甘脾胃
米粉40g脾を養い、消化に優しく、湿をためにくい平/甘脾肺胃
卵黄A2個分血と精を補い、身体を滋養する。加熱することで消化も◎平/甘肺脾胃心腎
卵白B2個分(同上)
Bひとつまみ少量で、気を引き締めてバランスをとる。味を調える。寒/鹹胃腎大小腸
甜菜糖B20g脾を補い、気を養う。優しい甘みで胃腸に負担がかかりにくい平/甘脾胃肝肺

濃縮タイプの場合は、水で濃度を調整してください(私は 自家製甘酒:水=2:1 ぐらいの割合で薄めています)。

卵黄のみと卵白のみでは効能等が変わりますが、今回は全卵を使用するため全卵の効能を表記しています。

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作り方

準備

  • 卵は使う直前まで冷蔵庫に入れておく。
      
  • 型にクッキングシートを敷いておく。底が外れるタイプのものや100均の型は、外側の底の周りをアルミホイルで囲んでおく(湯煎の水が入るのを防ぐ)。
     
  • 型が入る大きさのバットを用意しておく(ここに型と湯煎用のお湯を入れて焼くため)。
STEP
Aを混ぜる

ボウルに米油と甘酒と卵黄を入れ、ホイッパーでしっかり混ぜて乳化させください。

STEP
米粉を入れて混ぜる。

1に米粉を振るい入れ、つやつやするまでホイッパーでしっかり混ぜてください。

混ぜ終わったら、40℃ぐらいの湯煎にかけて置いておきます。乾燥を防ぐため、上に濡れぶきんを被せておきましょう。

  • この辺りでオーブンを140℃に予熱します
STEP
Bを泡立ててメレンゲを作る

最初は電動ミキサーの高速で、ある程度 泡立ってきたら中速→低速でキメを整え、ツノが少しお辞儀するぐらいの柔らかめのメレンゲを作ります。

STEP
メレンゲをひとすくいして2に加え、しっかり混ぜる

ここではメレンゲの気泡が潰れても構わないので、ホイッパーでぐるぐると混ぜてください。

STEP
4を残りのメレンゲに加え、混ぜ合わせる

ホイッパーで、メレンゲと生地をしっかり混ぜ合わせます。
マーブル模様がなくなったらゴムベラに持ち替えて、ボールの底をしっかり擦るように大きく混ぜたらOKです!

STEP
型に流し入れる

型に生地を流し入れたら、表面を慣らし軽くトントンして気泡を抜きます。

STEP
140℃のオーブンで30分ほど蒸し焼きにする

型をバットに入れ、バットに50℃ぐらいのお湯を張って湯煎焼きにします。5分経過ごとにオーブンの扉を開けて蒸気を逃してください(表面のひび割れ防止)。

STEP
170℃で15分、焼き色がつくまで焼く

バットに冷水を継ぎ足し、オーブンの温度を上げて焼き色をつけます。ここでも、5分経過ごとにオーブンの扉を開けて蒸気を逃してください。

STEP
表面を抑えて、弾力があれば完成!

生地を軽く抑えて跳ね返る感覚があれば、中まで焼けている証拠です。すぐに型から外します。
温かいうちに頂いても美味しいですが、一晩落ち着かせると味が馴染んでまた違った美味さです^^

解説

胃腸をいたわる台湾カステラの秘密

この台湾カステラは、米粉と甘酒で仕上げたグルテンフリーのおやつ。
胃腸にやさしく、重たさを感じにくいのが特徴です。

薬膳で「胃腸」の働きを担うのは「脾(ひ)」と呼ばれる臓腑。

脾が元気であれば、食べたものがしっかりと消化吸収され、「気(エネルギー)」を生み出すことができます。

このカステラに使われている甘酒は、脾の働きを助け、体力を底上げしてくれる頼もしい存在。
自然な甘みとともに、内側から元気を育ててくれます。

また、米粉は小麦粉に比べて湿をこもらせにくく、消化にもやさしい性質があります。

さらに、米油も身体に余計な負担をかけず、乾燥しがちな体に潤いを与えてくれる油。胃もたれしにくく、からだがスッと受け入れてくれるやさしさがあります。

この台湾カステラが疲れた身体にオススメなワケ

忙しさや気温の変化、寝不足、ストレスなどが続いたとき、私たちの体には気づかないうちに疲れがたまりやすくなっています。

そんな時に無理をして栄養ドリンクや重たいごはんを食べるより、消化しやすく、気を養うスイーツを選ぶことで、体が楽に整うことがあります。

この台湾カステラに含まれる卵黄は、「血」と「精」を補い、体の滋養にとてもすぐれた食材です。

低温でじ〜っくりと蒸し焼きにすることで、胃腸にもやさしいスイーツに仕上がります。消化にもやさしくなり、疲れた胃腸にも安心。

卵白もまた、ふわっとした食感を作りながら、身体を潤し、負担なくたんぱく質を補ってくれます。

また、使用する甜菜糖は薬膳では「気を補う甘味」とされており、砂糖よりも体にやさしい作用があります。
甘酒とあわせて使うことで、疲労回復・気の補い・心の落ち着きをサポートしてくれます。

しっとり、ふわふわ。
その軽やかな食感の裏には、素材のやさしさと薬膳の知恵が詰まっています。

食材別の詳細ページ

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