豆乳【胃腸のバランスを整え、肺に滞った熱を冷まして潤す】

豆乳は、肺に滞った余分な熱を冷まし潤す作用があります。
喉の渇き、肌の乾燥に改善が期待できる食材です。

こんな人におすすめ
  • 喉の渇き、空咳、便秘(肺燥・陰虚)
  • 胃腸が弱い(気虚・脾虚)※少量であれば消化に優しく、栄養吸収も◎
こんな人は控えましょう
  • むくみやすい、胃が重い(痰湿)
  • 大豆アレルギー

※胃腸が弱い人は、冷たいまま大量摂取すると胃腸を冷やす可能性があるため、温めて飲むのがおすすめです。

目次

豆乳の効能

主な効能

  • 補虚損(ほきょそん)
    体を全体的に補い、疲れやすい体や、ストレスや過労によるダメージを補強する。
     
  • 生津潤燥(せいしんじゅんそう):
    体液を生み出して、体の乾きを潤す。のどの渇き・乾燥肌・便秘にも◎
      
  • 和中健脾(わちゅうけんぴ)
    胃腸のバランスを整えて、消化吸収力を高める。食欲不振・胃のもたれに◎
     
  • 清熱解毒(せいねつげどく):
    体にこもった余分な熱を冷まし、炎症や毒素を鎮める。喉の痛みや吹き出物などに。
     
  • 利咽(りいん):
    咽頭部の腫れ物や痛みを除き、空気の出入りをスムーズにする。
     
  • 化痰(かたん):
    痰を排除する。

帰経(主に作用する臓器)

  • 肺:肺を潤し、咳や喉の乾燥を防ぐ。
     
  • 胃:胃腸の調子を整える。
     
  • 大腸:便通を改善する。

薬効データ

  • 性味:平性(体を冷やしも温めもしない性質)
     
  • 五味:

食材データ

  • 旬:通年
      
  • 選び方:
    調製豆乳は飲みやすいが添加物が多いため、大豆固形成分8〜9%の成分無調整豆乳がおすすめ。
    慣行栽培であっても、国産大豆を使用したものがおすすめ。海外産の大豆は有機栽培のものであっても、海外から輸送される際に、カビや虫食いの防止に大豆に大量の防カビ剤が撒かれるケースがほとんどです。
      
  • その他:
    大豆は抗栄養素といって、動物に捕食されないための生物毒が豊富のため、「健康に良い」という理由で豆乳を積極的に摂るのはおすすめしない。
    代表的なものがレクチンやサポニンと呼ばれるタンパク質で、加熱しても分解されないそうです。ただ、レクチンやサポニンは発酵の過程で分解されるため、味噌や醤油のような発酵食品で摂る分には問題ない。

栄養学的な特徴

  • 植物性たんぱく質:筋肉や免疫力をサポート
     
  • イソフラボン:女性ホルモン様作用があり、更年期や月経不順のケアに◎
     
  • ビタミンB群:代謝サポート、疲労回復に効果
     
  • カルシウム・マグネシウム:骨の健康維持・神経の安定に寄与
     
  • 低脂肪&コレステロールフリー:大豆タンパク、サポニン、大豆イソフラボンが悪玉コレステロールを下げてくれる。

症状別⭐︎豆乳ラテ

喉の渇き、空咳

はちみつ豆乳ラテ

潤いアップ、喉ケアに◎

冷えが気になる人は、温かい状態でいただきましょう。
温めた豆乳+生姜 or シナモンで、胃腸を温めながら潤い補給もできます♩

便秘気味

豆乳+さつまいも or 黒豆ラテ

消化吸収UP、補気効果

豆乳+バナナ+黒ごまラテ

潤腸通便、腸内環境にも◎

ストレス過多

ラベンダー or カモミールティー+豆乳

優しい香りに癒されながら気が整う◎

豆乳を使ったスイーツ

ぷるとろ黒ごまプリン(準備中)

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