米粉のお菓子づくりを成功するポイントはありますか?
こんにちは。
低アレルゲン&低糖質のお菓子教室トイガルテンの佐藤絵里です。
お菓子教室を初めて3年半、延べ900名以上の方にレッスンさせていただきました。
今日は米粉のメリットとデメリットについてお伝えいたします。
これを知っていると米粉のお菓子作りがより楽しくなるので、米粉の特性と合わせてざっくりお読みいただけしたら嬉しいです^^
米粉の7つのメリット
まずは米粉のメリットをご紹介^^
米粉のメリット① 粒子が細かく、小麦粉のようにふるう必要がない
米粉は粒子が非常に細かく、さらさらしていてダマになりにくいという特徴があります。
そのため、小麦粉のようにふるう必要がなく、他の粉類と一緒にボールに入れてぐるぐるかき混ぜるだけでOKです。
小麦粉でお菓子作りになれている方が当店のレッスンを受けると、粉をふるわなくていいことにまず驚かれます(^◇^)
米粉のメリット② 洗い物が楽ちん♪
米粉は粒子が細かい上にグルテンフリーなので、乾燥した状態はもちろん、水と練られた状態でもさらっとしています。
水にも溶けやすく、さっと洗い流すことができます。
そしてシンクに生地がべったりくっつくということもありません✨
洗剤も少量で済みますし、お母さんの強い味方(?)になってくれます。
米粉のメリット③ 油の吸収率が低いため、カロリーを抑えることができる
米粉は小麦粉に比べて油の吸収率が低く、天ぷらなど揚げ物の衣に使用するとカロリーを低く抑えることができます✨
ただし、米粉自体のカロリーは小麦粉よりもやや低い程度なので、食べ過ぎにはご注意くださいm(_ _)m
そしていくら吸収率が低いからとはいえ、米粉のお菓子作りにいくらかの油分は必須です。
油分を入れずに米粉スポンジを作ると、硬くてどっしりとした残念な生地になってしまうのでこちらもご注意を💦
米粉のメリット④ 腹持ちがいい
粉状にはなったものの米から作られているため、小麦粉と比べて消化が緩やかで腹持ちがいいという特長もあります。
実際に、はじめて米粉のお菓子を召し上がられた9割もの方から「お腹いっぱいになりますね!」というご感想をいただきます。
次にご紹介する、アミノ酸スコアが高いことも腹持ちがいい理由の1つ。
栄養価の観点からも、米粉にはメリットがあるのです(*^。^*)
米粉のメリット⑤ 小麦粉よりもアミノ酸スコアが高い
アミノ酸スコアとは何でしょうか?
トレーニング用品などを販売されている武器屋.jpさんのホームページにとっても分かりやすい説明がありました。
■アミノ酸スコアとは必須アミノ酸の含有率を点数化したもの
アミノ酸スコアとは、人間にとっての必須アミノ酸(体内合成できないアミノ酸)全9種類の含有率を点数化したものです。人間の必須アミノ酸にはバリン、ロイシン、イソロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、ヒスチジンがあり、その比率は決まっています。ですので、摂取したタンパク質食品全てがアミノ酸として分解・吸収されるわけではなく、比率として最も少ない必須アミノ酸に合わせた分しか吸収利用できません。
上の図の場合は、リジンが不足しているので、そのリジンにあわせて青い点線以下の分が利用され、それより多い他の必須アミノ酸は無駄になってしまいます。
(中略)
アミノ酸スコアが100に近い食品ほどタンパク質食品として優秀で、多くの肉類・魚介類はアミノ酸スコア100点です。牛乳もアミノ酸スコアが100点ですが、乳製品のプロセスチーズはメチオニン不足のためアミノ酸スコアは91点、似た成分の豆乳は86点などとなっています。
出典:武器屋.net
簡単に説明すると、人間の体内では作れないアミノ酸をそれぞれどのぐらいの割合で含有しているかを示したものがアミノ酸スコアなんですね。
アミノ酸の「量」ではなくて「比率」としているのは、最も少ないアミノ酸の量に合わせた分しか吸収利用できないためだと思われます。
お米のアミノ酸スコアは「65」
ご参考までに、小麦粉は「44」です。
同じ炭水化物であっても、小麦粉よりも米粉のほうがアミノ酸スコアが高く、またビタミンなどの栄養素も多く含まれています。
米粉のメリット⑥ 癖のない味わいで、お料理・お菓子の両方と相性がいい
昔から日本人に親しまれてきたお米を粉砕したものなので、癖なく食べられます。
幅広い食材や調味料が相性よく使えます✨
焼き立てのマフィンから「お米のほのかな甘味が感じられておいしい(*´ω`*)」と、米粉のお菓子じゃなきゃ食べられない!というファンもいるほど。
お料理にはもちろんお菓子とも相性がよく、これからもっと普及していくのではないかと感じています。
米粉のメリット⑦ グルテンフリーのため、小麦アレルギーの人でも食べられる
アレルギー症状発症の原因であるタンパク質「グルテン」を含んでいないため、小麦アレルギーの方でも食べられます。
小麦アレルギーの方に一つご注意いただきたいのは、「製パン用米粉」を購入される場合です。
「米粉」と書かれていても「グルテン」が添加されている場合もあるため、製パン用米粉を購入される際は原材料表示を確認し「小麦タンパク質」あるいは「小麦グルテン」「グルテン」の表記がないことを確認してください。
米粉のデメリット3つ
どんなものにもメリットがあればデメリットも当然あります( ゚Д゚)
ここからは米粉のデメリットをご紹介いたします。
米粉デメリット① 入手しづらい
だんだんと市場に出回るようになった米粉ですが、まだまだ店頭では手に入りにくい印象があります。
店頭にあったとしても、お目当ての品種じゃなかったり、他の粉類とミックスされていたり…。
お目当ての米粉がある場合、通販を利用するのが一番楽ちんです。
当店おすすめの「米の粉(共立食品)」という米粉は、amazonの下記サイトでの購入が通販で一番安いです。
最初はまとめて購入してましたが、最近では定期購入に切り替えました^^
定期購入だと1袋あたりの価格がさらに安くなる上に送料無料になるので、お菓子作りを頻繁にされる方におすすめです✨
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米粉のデメリット② すぐに固くなる
米粉のお菓子は小麦粉のものと比べて固くなるのが早いです💦
炊き立てのご飯でも、保温せずに放っておいたら固くなってしまいますよね(笑)
これと同じように、米粉ケーキも時間が経つにつれて固くなるんです。
シフォンケーキなどスポンジ系の生地は、ほどんどの場合、翌日になるとふわふわ感が減ってしまいます(ノД`)・゜・。
そんな時はレンジで軽く温めてください。
ふわふわに戻ります★
また、すぐに食べないことが分かっている場合は、粗熱がとれたらラップに包んで冷凍しておきましょう。
電子レンジやトースターで温めて解凍すると、できたてのようなおいしさで食べられますよ✨
米粉のデメリット③ グルテンフリーのため、生地がバラバラになりやすい
生地同士をつなぎ合わせてくれるグルテンがないため、バラバラになりやすいです。
バラバラになりやすいのであれば、くっつけてくれるものを加えればいい!
ということで、米粉と合わせて片栗粉やタピオカ粉を使用すると、弾力のあるしっかりした生地ができあがりますよ(*´ω`*)
米粉のメリット・デメリットまとめ
最後に、米粉のメリットデメリットについてまとめます。
米粉のメリット
♦粒子が細かく、小麦粉のようにふるう必要がない➜お菓子作りの作業や洗い物が楽ちん♪
♦油の吸収率が低いため、カロリーを抑えることができる&腹持ちがいい&小麦粉よりもアミノ酸スコアが高い➜ダイエットやお子さんのおやつにもおすすめ!
♦ 癖のない味わいで、お料理・お菓子の両方と相性がいい
♦グルテンフリーのため、小麦アレルギーの人でも食べられる
米粉のデメリット
♦入手しづらい➜通販を活用しましょう。
♦固くなるのが早い➜冷凍と電子レンジ&オーブンを活用しましょう。
♦グルテンフリーのため、生地がバラバラになりやすい➜片栗粉やタピオカ粉を活用しましょう
以上です。
嬉しいメリットがたくさんの米粉✨
デメリットも簡単にカバーできるので、ぜひ生活に取り入れてみてください(*‘∀‘)