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グルテンフリーって何?お菓子づくりの観点から考えるメリット・デメリット

米粉のアールグレイクッキー
グルテンフリースイーツってよく聞くけれど、具体的にはどうしたら作れるのかしら?
難しそうだけど、家でもできるかな?
そんな疑問にお答えいたします^^

こんにちは。
低アレルゲン&低糖質のお菓子教室トイガルテンの佐藤絵里です。

グルテンフリースイーツのお菓子教室講師として3年半、延べ900名以上の方にレッスンさせていただきました。

 

今日はグルテンフリーについて、メリットデメリットをお伝えしながらお伝えいたします^^

 

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グルテンフリーとは?

「グルテン」とは小麦や大麦などに含まれるタンパク質のことで、小麦タンパクとも呼ばれます。

グルテンフリー(guluten free)とはその呼び方の通り、このグルテンを摂取しない食事法のことです。

 

たまに炭水化物抜きや糖質カットと勘違いされる方もいるのですが、摂取しないのは小麦タンパクの「グルテン」のみ。

グルテンフリーの場合は、お米やフォーなど小麦製品以外のものは摂取しても問題ありません。

 

テニスのノバク・ジョコビッチ選手の『ジョコビッチの生まれ変わる食事』という本がきっかけで、グルテンフリーは欧米で大ブームとなり、今は日本でもグルテンフリーを実践される人も出てきました。

 

実はこのグルテンフリー。

もともとはセリアック病の治療手段として認知されていました。

 

セリアック病とは身体がグルテンを受け付けない病気です。

セリアック病の人がグルテンを摂取すると腹部の膨満感や痛みを覚えたり、貧血などを起こしたりしてしまいます。

セリアック病の根本的な治療法は現時点ではなく、対症療法としてグルテンフリーという手段がとられています。

 

当然のことながら、小麦アレルギーの対症療法としてもグルテンフリーが用いられます。

念のため、セリアック病と小麦アレルギーは同じようにも思えるかもしれませんが、似て非なるものです。

 

グルテンフリーは身体にいいの?

生徒さまからよくいただくご質問に「グルテンフリーって身体にいいんですか?」というものがあります。

 

結論をお伝えすると「人による」です。

 

セリアック病や小麦アレルギーの方がグルテンを避けることは必須ですし、遅延性小麦アレルギーの方もグルテンの摂取は控えたほうがいいかもしれません。

 

また、上記に当てはまらなくても、グルテンフリーを実践することで便秘や肌荒れが治ったという方もいます。

 

一方で、グルテンフリーをしても体調に変化が現れない方もいらっしゃいます。

最近の研究結果では、健康な人がグルテンフリーを実践することで栄養バランスを崩す可能性もあるという報告も出てきました。

そのため、グルテンフリーが100%身体にいいかといえば、断言はできません。

 

また、グルテンフリーを実践して体調がよくなった場合、小麦製品に含まれていた添加物や白砂糖を摂取しなくなったことも理由の1つとして考えられます。

 

私自身、今の仕事を始めて小麦製品を口にする機会が減ったのですが、久しぶりにマ●クのハンバーグを食べたらその日の夜に蕁麻疹が出てびっくりしたことがあります。

まぁ、たまたまかもしれませんが(‘ω’)ノ

 

「グルテンフリーって身体にいいの?」というお題で、私が自分の経験とグルテンフリーについての推測をお話しています。

ご参考ください^^

https://www.youtube.com/watch?v=sP35V-dmesM https://www.youtube.com/watch?v=ztXH1r7U6xU

お菓子づくりの観点から考えたグルテンフリーのメリット

ここからはグルテンフリーのメリットについてお伝えします。

 

記事「知っておくと得する「米粉」のメリット・デメリット」も合わせてご参考ください。

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メリット① 多少混ぜすぎても問題なし

小麦粉でお菓子を作ったことがある方は経験されたことがあるかもしれませんが、粉類を液体類と合わせて混ぜていると…

だんだんと粘度が増していったことはありませんか?

これは、グルテンのこねればこねるほど弾力を持つ性質のためです。

 

スポンジ生地をふんわりとさせる役割を持つグルテンですが、発生させすぎると生地が硬くなり、ケーキがふくらみにくくなってしまいます💦

お菓子のレシピで時々見かける「さっくり混ぜる」「切るように混ぜる」という表記は、グルテンをあまり発生させないようにするための混ぜ方なんですね~( *´艸`)

 

対してグルテンフリーのお菓子の場合、グルテンが含まれていないため混ぜすぎてもさほど生地に影響はありません。

正確にはグルテンフリーでも細かい混ぜ加減などありますが、小麦粉を使用したお菓子のように混ぜすぎて失敗するということはほとんどありません。

 

メリット② 生地がねばねばしなくて扱いやすい

小麦粉に水を加えてこねたときのねばねば感。

あのねばねば感はグルテンが発生したためです。

 

小麦粉入りの生地を混ぜたりこねたり、けっこう力がいるのではないでしょうか。

グルテンフリーの場合、当然のことながらグルテンが発生しないため、極端に水分量が少なくなければ生地は容易に混ぜることができます。

 

力がいらないという点では女性や、あとは混ぜすぎの心配がないという点でお子さまでも楽しくお菓子作りをすることができますよ(*^_^*)

 

メリット③ 洗いものがめっちゃ楽♪

小麦粉入りの生地を作ったあとのボールなどを洗うとき、水だけではなかなか落ちませんよね💦

あのべたっとしたのがグルテンです。

 

グルテンフリーの生地は当然グルテンがないため、水だけでもさらっと落とすことができ、洗剤の量も少しで済みます♪

 

洗いものの手間が少なくなったことは、お菓子作りを長年やっていらした生徒さまもとっても喜ばれています^^

 

お菓子づくりの観点から考えたグルテンフリーのデメリット

ここまではグルテンフリーのメリットについてお伝えしましたが、今度はデメリットとその対策についてお伝えします。

メリットがあれば当然のことながらデメリットもありますが、対策さえ分かれば怖くありません✨

 

デメリット① 生地がバラバラになりやすい

グルテンフリーのメリットでは邪魔者のように出てきた「ねばねば感」ですが、実はこのねばねば感こそがグルテンの良さでもあります。

グルテンは水分と反応してねばねばすることで、生地同士をつなげたり、生地に強度をもたせたりといった働きをしてくるのです✨

 

逆を言えば、グルテンがないと生地同士がもろくバラバラになりやすいということですね( ;∀;)

 

こんな時は、片栗粉こんにゃく粉といった粉類を一緒に使うことで、生地がバラバラになるのを防ぐことが可能です。

 

デメリット② 生地がふわふわになりにくい

グルテンには生地に強度を持たせる以外にも、スポンジをふんわりさせたりモチモチの食感を作ったりするのにも役立ちます。

そのためグルテンフリーの場合は、ふわふわの生地を作るのが難しくなります💦

そんな時は、こんにゃく粉タピオカ粉を使いましょう(*^▽^*)

これらの粉類には「保水性」という水分を巻き込む性質があり、水分を含ませることによってグルテンフリーでもふわふわの生地を作ることができます。

 

デメリット③ 成形しづらい

グルテンは生地に弾力を持たせ、焼く前の段階でしっかりと形を作ることができます。

 

顕著にわかるのがパンで、一般的な米粉パンは成形するのが難しいといわれています。

グルテンがないため、小麦粉のパンのように成形できずにでろでろになってしまうんですね💦

そのため、米粉パンは型に入れて焼かれることがほとんどでした。

 

私自身はまだ試していないため、知人に聞いた話ですが、最近ではサイリウム(オオバコ)を入れることで成形ができるようになったそうです。

 

余談ですが、パン用米粉の中には使用感をよくするためにグルテンを添加しているものもあります。

グルテンフリーを実践している方は、パン用米粉を購入される際は原材料表示をしっかり確認してください。

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グルテンフリーのメリット・デメリットまとめ

小麦やライ麦に含まれるグルテンを絶つ食事療法のグルテンフリー。

グルテンと身体が合わない方であれば有効な療法のようです。

 

お菓子づくりの観点からも、メリットデメリットがありましたね✨

最後にまとめます(*^▽^*)

 

グルテンフリーのメリット

✅生地を多少混ぜすぎてもOK!

✅生地がねばねばせず混ぜやすい!

✅洗いものがとっても楽ちん♪

➡どれも、グルテンのねばねば感がないことによるメリットです✨

 

力がない女性や、遊び感覚でお菓子を作りたいお子さまでも失敗せずにお菓子を作ることができそうです。

 

グルテンフリーのデメリット

✅生地がバラバラになりやすい

✅生地がふわふわになりにくい

✅成形しづらい

➡グルテンがない場合はこのようなデメリットがあります💦

生地の崩れ防止には片栗粉を、ふわふわにしたい場合にはこんにゃく粉やタピオカ粉を加えましょう。

 

 

以上です。

メリットデメリットと上手に付き合って、おいしいグルテンフリースイーツライフを楽しんでください(^_-)-☆

 

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