こんにちは。
低アレルゲン&低糖質のお菓子教室トイガルテンの佐藤絵里です。
数名の方には個別にお話させていただいておりますが、5月のゴールデンウィーク明けから静岡県富士宮市の実家に引越しました。
※今現在、対面でのレッスンは池袋コミュニティカレッジでのレッスンと、あとは個別のスカイプレッスンのみになっておりますm(_ _)m
これから地元富士宮市での出来事や出張先でのことなどもご紹介したいなと考えています^^
もちろん家族と会話する機会も増えました。
今日は、母との会話から改めて確信したことをお伝えしたいと思います。
ステージⅣの卵巣癌と診断された母の話
母はちょうど2年前、私がトイガルテンを立ち上げた直後にステージⅣの卵巣癌と診断されました。
癌だと分かった当時は、母の身体には復水や胸水が溜まってしまうほどひどい状態。。
それを知った私はひどくショックを受け、廃業して地元に帰ろうかと、毎日そんなことばかり考えていた記憶があります。
それなりにいろいろあったのですが、結論をお伝えすると、現在母はとても元気です。
もともと運転が苦にならないこともあり、私の引っ越しの時は富士宮市から横浜まで迎えにきてくれました。
下手したら(?)わたしより活動的かもしれません(^^ゞ
ざっくり説明すると、ステージⅣの癌と診断されたけれど同年12月に摘出し、抗癌剤治療も終え、ちょうど1年後には周囲が驚くほどに回復しました(∩´∀`)∩
しかも癌になるちょっと前と比べ、いい具合に痩せた(正確には激ヤセしてちょっと太った)ため身体が軽くなったそうでw
現在は2ヶ月に1回、経過観察のために病院に通っています。
5月に実家に帰った私は、ずっと母に聞こうと思っていた質問をしてみました。
「お母さんが元気になった理由ってなんだと思う?」
母と雑談をするときはたいてい車の中(運転は母、私は助手席)なのですが、確かこんな感じの質問をしたと思います。
そうしたらいろいろ話してくれたのですが、驚きの答えが…
重要ではないようでとっても重要な「気の持ちよう」
「そもそもステージⅣがどのぐらい悪いのかよく分からなかった」
そう、母はさらっと言いました。
あまりにも予想外の回答にびっくりした私は「そうだったんだ…(笑)」と返すのが精いっぱいだった気が…。
ステージⅣを本当に認識していなかったかどうかは別にして、母の言葉を借りると「そもそも自分が亡くなるとかまったく思わなかった」そうです。
つまりは「気の持ちよう」だそうです。
かっこよく表現すると「潜在意識」とか、「セルフイメージ」といった言葉になるかもしれません。
元気そうに運転している母を見て、「気の持ちよう」という言葉はとってもしっくりくる言葉でした。
わたしの父は家事は一切しませんし、祖母の介護も母が担ってくれているので、「自分がいなくなったらどうしよう」と思えるほどの現実的な余裕がそもそも無かったのかもしれません。
こんなことを書いておきながら、私自身は母が癌になってもなかなか実家に帰らなかったので深く反省していますが…。
言葉の力
そんな母ですが、癌になったということ自体にはとてもショックを受けました。
抗癌剤の副作用で髪の毛が抜け始めたときは落ち込んだと言っています。
10年以上健康診断に行っていなかったため、今さらながらそんなことを何度も言われてうんざりもしたようです。
そんな中、私もよく知っている母のお友達がこんな言葉をかけてくださいました。
「癌は1日でかかるし、1日で治るんだよ」
その方は親戚に医療従事者もたくさんいますが、どんなことを意図して母にお話したのかはわかりません。
どちらにせよ、その言葉を聞いた瞬間、母は心がとても軽くなったそうです。
「言葉には力がある」「言霊が宿る」とはよく言いますが、本当にそうなんだなあと、嬉しくも恐ろしくもなりました。
母が元気になった理由
すでに答えは出ていますが、母が元気になった経緯には「本人の気の持ちよう」が強く影響しているのではないかと思います。
もちろん、関わってくれた先生方や家族の支えもあってのことだと思いますが、本人が自分自身や関わってくれる人達をどれだけ信じられるかがとても大切なんだなと感じました。
※静岡県の癌センターは技術も先生方のお人柄も評判が良いそうです。母があまりにも会話に出すので私も先生の名前を覚えてしまったほどです。
実家を離れて10年経って、こうやって戻ってきましたが、改めて一緒に生活すると10年前は抱かなかった感謝の気持ちであったり、母の良さが見えてきたり、新鮮な毎日を過ごしています。
親孝行とまで言えるか微妙ですが(;´∀`)
少しずつでも感謝を形で表していきたいなと思う日々を送っています。