オーブンレンジを買い替えたいけど、なにがおすすめなのかしら?
そんな方に向けて、オーブンレンジ選びで失敗しないポイントをご紹介いたします。
低アレルゲン&低糖質のお菓子教室トイガルテンの佐藤絵里です。
お菓子教室講師として3年半、延べ900名以上の方にレッスンさせていただきました。
お菓子教室開業時に『シャープRE-SS10B』 を購入した経緯に触れながら、オーブンレンジを購入する際にチェックするポイントをご紹介いたします。
オーブンレンジの買い替えを検討されている方はぜひご参考ください^^

オーブンレンジとオーブン・電子レンジとの違い
「オーブンレンジとは何ぞや?」というところから簡単にご説明いたします。
オーブンレンジとはその名のとおり、オーブンと電子レンジ両方の機能を合わせもった調理家電。
そのため、オーブンの「焼く」と電子レンジの「温める」がオーブンレンジ1台でできてしまうんです♪
「そうなんだ!そうしたらオーブンや電子レンジはそのうち無くなっちゃうんじゃないの?」
と思われる方もいるかもしれません。
機能の種類こそ少ないですが、オーブンや電子レンジにもそれぞれメリットがあるんですね~。
オーブンであれば強い火力で焼くことができますし、温めしかしない人は電子レンジが1台あれば十分ですしetc…
特にオーブンはたくさんの種類があり、ケーキ屋さんやパン屋さんといったプロの現場ではそれぞれの仕事の適したオーブンが使用されているんですよ^^
それでは次から、オーブンレンジを選びのポイントをご紹介していきます✨
オーブンレンジ選びのポイント① 価格
物件探しと似ているかもしれません。
ご家庭の経済事情を加味し、まずは上限いくらまでなら購入できるか決めましょう。
オーブンレンジの相場はメーカーや型によって1万円~15万円と幅広くあります。
お菓子屋さんやパン屋さんを開業する場合は話は別ですが、今は2万円以下のオーブンレンジもたくさんありますし、お菓子作りをするからといって特別なオーブンレンジを用意する必要はありません。
もちろん、高価なものであればその分焼きムラが少ないなどのメリットもあります。
しかし、高価なものでなくても前の記事でお伝えした「焼く」「温める」さえできればおいしいお菓子は作れます。
安心してお選びくださいね^^
オーブンレンジ選びのポイント② 庫内の容量
一度に作るお菓子(あるいはお料理)の量を加味して、庫内の容量を決めましょう。
1人暮らしの方が購入するような小さめのオーブンレンジは20Lで、ちょうど12~18cm丸型のスポンジが1台焼ける大きさです。
私の実家は5人家族ですが、この20Lのオーブンレンジで充分間に合っています。
20Lの後は~25L、~29L、30L~と続きますが、ホールケーキを2台一気に焼きたい場合は25Lはあったほうがいいと思います。
30L以上になると、2段構造のオーブンレンジが増えてくるため、ホールケーキを4台一気に焼くことも可能です。
オーブンレンジ選びのポイント③ 全体の大きさ
オーブンレンジの設置場所、決まっていますか?
ほとんどの方がキッチンに置くかと思いますが、「予定していたスペースに入らない!」なんてことがないように購入前に大きさを確認しましょう。
特に一人暮らしの方は冷蔵庫の上にオーブンレンジを置くことも多いかと思いますが、これは問題ありません。
たいていの冷蔵庫は上が「耐熱天板」で作られているため、オーブンレンジが多少熱を持っても大丈夫な構造になっているからです。
ですが、万が一のこともあるので、お使いの冷蔵庫が「耐熱天板がどうか」説明書で確認することをおすすめします。
また、「熱が伝わりにくくなる」という理由で冷蔵庫とオーブンレンジの間に板などを挟む人がいますが、これは絶対にやめましょう。
板が冷蔵庫の放熱を妨げ、かえって危険性が増す恐れがあります。
オーブンレンジ選びのポイント④ 電気かガスか
オーブンレンジの加熱方法には「電気式」と「ガス式」があり、それぞれ特徴があります。
ほとんどのご家庭が電気式オーブンレンジをお使いのことと思います。
電気式オーブンレンジ特徴
コンセントに接続するだけで使用でき、コンパクトなので一般のご家庭で使用するのに向いています。
手軽に使用できますが、火力が弱く予熱に時間がかかります。
また、コンパクトな設計になっているため、大量生産には向いていません。
ガス式オーブンレンジの特徴
※ガス式オーブンレンジは種類が少なく、「ガス式~」といえばオーブンであるケースが多いです。
火力が強く、広い庫内でも安定して温度を保ちやすいです。
ほとんどのケーキ屋さんやパン屋さんはガスオーブンを使用しています。
予熱も短時間で済み、短時間調理が可能です。
サイズが大きく、ガスの元栓をつなげる必要があるため、一般のご家庭では使いづらさを感じるかもしれません。
オーブンレンジ選びのポイント⑤ 操作のしやすさ
案外見落としがちなのが「操作がしやすいかどうか」です。
ボタンが大きくて押しやすいとか、ごちゃごちゃしていなくて分かりやすいとか、軽視しがちですが日常生活で使うことを考えると結構重要だと私は考えています。
前回の記事「これだけ覚えればOK♪オーブンレンジの便利な4機能と使い方」でも触れましたが、最近のオーブンレンジは「オートメニュー」が充実しているがゆえ「たくさんあって使いこなせない!」と感じるかたもいらっしゃるようです。
何十種類もあるオートメニューをすべて使いこなせたらすごいですよ…(;´∀`)
大切なのはオートメニューの多さよりも、「自分がよく使う機能が使いやすいかどうか」です。
ここに重きを置いて使いやすさを判断してください。
オーブンレンジ選びのポイント⑥ 最高温度と最低温度
明確に作りたいものがある場合は、最高温度と最低温度をチェックしておきましょう。
たいていのオーブンレンジであれば160℃~220℃は設定ができるので、お菓子作りをするのには特に問題ありません✨
低温が必要な料理(?)といえば「パン」が挙げられます。
焼く時は200℃前後になりますが、発酵させるのに35℃~40℃の温度に生地を置いておく必要があるんです。
発酵器を持っていない場合、オーブンレンジを35℃~40℃に設定すればパン生地を発酵させることができますよ^^
本格的なパン作りをされたい場合は発酵器を使うことをおすすめしますが、とりあえずパンを作ってみたい…というかたは35℃~40℃に設定できるオーブンレンジを探してください。
たくさんあるのですぐに見つかると思います(*^。^*)
高温で作る料理と言ったら…
強いて言えば「ピザ」でしょうか。
あまり思い浮かびません。。
本格ピザを作りたい!
という方は300℃の焼きが可能なオーブンレンジを購入しましょう。
ちなみに、オーブンレンジの中での最高温度は、東芝の「石窯ドーム ER-SD7000」で設定可能な350℃です。
オーブンレンジ選びのポイント⑦ 天板の形やへこみ具合
「1枚の天板に、15cm丸型を2つ置いて焼きたい」
「カップケーキを並べて置いた時に傾かないようにしたい」
そんなご希望がある方は、天板の形やへこみ具合をチェックしてください。
同じ容量のオーブンレンジで、天板が四角ければ丸型が2つ置けたのに、天板が円状のために2つ置けないこともあります。
そして、中央が盛り上がっていたり、縁がへこんでいたりする天板もたくさんあります。
基本的に、食品が激しく傾くほどの盛り上がっている天板はありません。
それでも気になるかたは、平らな天板がついているオーブンレンジを探すか、平らな天板を別で購入しましょう。
cottaではご自宅のオーブンレンジに合わせて、オーダーメイドで天板を作ってくれます。
私がシャープ【RE-SS10B】を購入した経緯
ここでお伝えしてきた7つのポイントに注目して、私が横浜の工房で使っていたシャープ【RE-SS10】の購入に至った経緯をお伝えします。
当時はお菓子教室のオープンを控えていたため、「最大4名のお菓子レッスンで使用できる電気式オーブンレンジ」で探しました。
それぞれ、必須項目を下記のように挙げました。
必須項目
①5万円以下(価格)→どんなに性能がよくても5万円を越えると厳しいなあと考えていました。
②30リットル以上(容量)→レッスンの時に一気に焼きたいから
③2段調理可能(容量)→15センチのケーキが4台、一気に焼ける大きさ
④電気オーブン(電気orガス)→ガスオーブンを使用している生徒さんが少ないため。生徒さんのお家と近い状況で作れるお菓子じゃないと、教わっても生徒さんがお家で作りにくい。
⑤ボタンが大きくて操作しやすい(操作のしやすさ)→機能がたくさんあっても使いこなせません(´・ω・`)
あったら嬉しい項目
①パンの発酵ができる=庫内の温度を40度に調整できる(最低温度)→パン作りもやることが想定されていたため。
②天板が長方形または正方(天板の形)→ロールケーキを作ろうと思ったときに、ロール生地専用天板を使わずに作りたいから。
こだわらなかった項目
①全体の大きさ→オーブンレンジに合わせてスペースを作る予定だったため、全体の大きさにはこだわりませんでした。
上記の項目を意識しながら電気屋さんを回ったり価格.comを見たりした結果、最終的に下記の3台にしぼりました。
①シャープRE-SS10B
②東芝 石窯ドームER-ND300
③パナソニック 3つ星ビストロNE-BS802
3台のオーブンレンジのうち、どういうわけかシャープRE-SS10B だけが安いんです!
電気屋さんで聞いてみたところ、
スチーム機能がタンク式でないもののほうが安くなるとのこと。
なるほど。。。
最近増えてきたスチーム機能つきオーブンレンジ。
スチームを庫内にまんべんなく行き渡らせるために、スチーム用のタンクが付いています。
まれにスチーム用タンクの代わりに角皿を採用しているものもあり、シャープRE-SS10B はタンクではなく角皿を採用しています。
スチーム機能…私は全く使いません。
それどころか、スチーム用の水の設置が面倒くさいと思っています(笑)
それなら安く購入できる方がいいよね♪
ということで、シャープRE-SS10B の購入に至りました。
それに、これは私の感覚でしかありませんが、他の2台よりもシャープRE-SS10B のほうが使い勝手が良さそうだったんですね。
ボタンも大きいし、口コミを見たり電気屋さんの話を聞く限り、お菓子もパンもふんわりさっくり焼けそうなので^^
ちなみにお値段は、およそ2年前の当時で36,000円でした。
「30Lの容量で36,000円はお買い得だね (∩´∀`)∩」
と思っていましたが、現在はさらにお安く買えるようです♪
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まとめ:ライフスタイルに合わせて7つの基準を設定しよう
オーブンレンジ選びで失敗しない7つのポイントをおさらいします。
①価格
②庫内の容量
③大きさ
④電気式かガス式か
⑤操作のしやすさ
⑥最高温度と最低温度
⑦天板の形やへこみ具合
ご自身のライフスタイルや作りたいお菓子・お料理に合わせて、それぞれの項目で基準を設定しましょう^^
素敵なオーブンレンジをぜひ見つけてくださいね。
私がシャープRE-SS10 を購入した経緯を動画にまとめました。
内容自体は記事にも書かれていますが、もしよければ見てみてください。